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日常的に使用するキッチンスポンジ。それを回収してリサイクルする取り組みを進めているのが、スリーエム ジャパンだ。
キッチンスポンジ自体は約10グラムととても軽いものだが、廃プラスチックの問題はそれほどに重大だとも言えるが、背景にはスリーエムがグローバルで推進している化石資源由来のバージンプラスチック使用量の削減という目的がある。
キッチンスポンジの交換頻度(*3M調べ 2019年9月 N=637)
提供:スリーエム ジャパン
スリーエム ジャパンによると、一般家庭のキッチンスポンジの交換頻度は60%以上が1カ月以内。それだけに1つずつでは軽くとも、積み重なれば大きな影響を与える。
そんな中スリーエム ジャパンでは、リサイクル・再生原料・リユースを推進するプラットフォームを開発・運営するテラサイクルと協働して2019年より「スコッチ・ブライト™ スポンジリサイクルプログラム」を開始。
同社のキッチン・スポンジだけでなく、ブランド・メーカーを問わず使用済みのキッチンスポンジと包装プラスチックパッケージについても回収を受け入れている。
提供:スリーエム ジャパン
立ち上げの発端には、マテリアルリサイクル(モノからモノへのリサイクル)を通じてプラスチック資源の循環を推進することの必要性、グローバル循環型経済の推進へのコミット、そして水資源、包装、廃棄物の循環性を高めることが必要だという思いがあったという。
2024年2月末時点での回収拠点登録数は、全国で180カ所。カインズ(21店舗)、ABCクッキングスタジオ(5店舗)、スギ薬局(5店舗)、銀座ロフト等が名を連ねる。
さらに、岩手県矢巾(やはば)町役場などにも拠点が置かれており、今後は学校、公共団体、自治体などへの設置を推進していくという。
提供:スリーエム ジャパン
スリーエム ジャパンはリサイクル素材や植物由来の素材を使用した「スコッチ・ブライト™ グリーナークリーンシリーズ」も展開している。その名の通り、「グリーナー」は「グリーン」の比較級表現。より環境にやさしい暮らしとは何か、それをキッチンにおいても気にかける時代が来ていると言えるかもしれない。