• WTF badge

大量の「人工血液」でサメを誘きよせた結果……。迫力映像に「もう海に入らない」

ニュージーランド沖でホホジロザメを誘き寄せるため、海洋学者たちが約760リットルの「人工血液」を海に放出した。米ケーブルテレビ「ディスカバリーチャンネル」が映像を公開している。

ニュージーランド沖で、ホホジロザメを誘き寄せるため、海洋学者たちが200ガロン(約760リットル)の「人工血液」を海に放出した。

米ケーブルテレビ「ディスカバリーチャンネル」が、サメの特集「シャーク・ウィーク」放送にあわせて動画を公開した。

クジラを模した小型の調査船から「3、2、1」の合図で大量の人工血液が噴出されると、「すごく異常な光景! 血まみれになってる」と研究者が感嘆の声をあげた。

すぐに、オスのホホジロザメが姿を現した。推定約4メートルだ。続いて、より大型(約4.3メートル)のメスのホホジロザメがやってくる。

研究チームは、小型のオスの群れを率いる大型のメス——クイーン・ボスと呼ばれる個体——を探していた。今回現れたメスは、クイーン・ボスに認定するには小さいという。

次の瞬間、メスのホホジロザメが調査船の「尾びれ」に食らいついた。水飛沫をあげ、尾びれをあっという間に破壊する。

迫力ある映像に、視聴者からは「うわ……だから海には入らないようにしてる」などの意見が寄せられた。

Imagine stepping into a life-sized whale carcass decoy and steering it into deep water. You're looking - yes, looking - for a group of hungry sharks to spark a feeding frenzy. To attract them, you shoot out hundreds of gallons of synthetic blood and... https://t.co/Maaj2r1R8F

— The Washington Times (@WashTimes) July 4, 2024
Twitter: @WashTimes
ホホジロザメが調査船を攻撃した瞬間。中にいた研究者は無事だったもよう。

学術誌『ネイチャー』に掲載された2021年の研究によると、サメとエイ31種の世界的な生息数が、過去50年で71パーセント減少したという。乱獲が主な原因だ。

ホホジロザメ、ジンベイザメ、珍味として取引されるアオザメなど17種が、国際自然保護連合(IUCN)の「レッドリスト(絶滅危惧種リスト)」に登録されている。