BEAUTY / WELLNESS

毎朝1杯の“ジンジャーショット”で活力アップ。1カ月間飲み続けたエディターが、その効果をレポート

さまざまな薬効があると言われる生姜だが、毎日の食事に取り入れるのはなかなか難しいもの。そこでおすすめなのが、海外で人気のジンジャーショットだ。継続して飲んでいるというドイツ版『VOGUE』のエディターが実感した効果とは。

毎朝のルーティーンに取り入れたい、ジンジャーショット

Photo: Tetra Images/Getty Images

ビューティー・エディターとして、私はありとあらゆるモーニング・ルーティーンを試してきたつもりだが、定着したものはほとんどないというのが正直なところ。それでもひとつだけ、今でもずっと続けている習慣がある。それは、毎朝1杯のジンジャーショットを飲むことだ。

もともとは風邪のひき始めにだけ飲んでいたのだが、今ではすっかり毎朝の日課となっている。レモンウォーターリンゴ酢オリーブオイルと並んでおすすめしたい1杯である理由を、以下にご紹介しよう。

免疫システムの向上に消化促進など。生姜のパワーをおさらい

ご存知の通り、生姜を食事に取り入れることにはたくさんのメリットがある。 フライブルグ大学の補完医療センターで自然療法の責任者を務めるロマン・フーバー博士は、「見た目こそ地味ですが、その中には医薬的に有効なさまざまな成分が隠されています。そのため、自然療法によく使われています」と説明する。

急に食欲が増したり、昼間に倦怠感があったりするのは、しばしば血糖値のアンバランスが原因だとされるが、生姜には、血糖値安定に関与するインスリン感受性を改善する働きがあると言われる。最近の研究によると、生姜はグルコースの筋細胞への取り込みをサポートし、血糖値を下げることがわかっている(この性質は現在、2型糖尿病患者の治療アプローチとして研究されている)。

アーユルヴェーダや漢方では、生姜は古くから用いられてきた。市販のジンジャーショットには、「免疫力を高める」という宣伝文句がうたわれていることが多いが、それもそのはず。生姜は抗酸化作用のある成分が豊富に含まれている上、精油が豊富で抗炎症作用もある。これにより、粘膜の血行が促進され、鼻の通りもよくしてくれる。

ジンジャーショットを1カ月飲み続けて実感した効果

Photo: annabogush/Getty Images

ジンジャーショットの利点について学んだ後、私は自分自身で確かめみようと近所のコールドプレスジュースショップでジンジャーショットを買い込み、丸1カ月間、毎朝1杯を飲み続けることに。

初日の朝、飲んだ後すぐにリフレッシュして目が覚めたような気分になった。少しだけ喉が熱くなるような感覚があったが、生姜は辛いものだからそれは予想通り。たった1週間で、この目覚めの1杯にハマってしまった。また、精神的にも肉体的にも以前よりすっきりとし、エネルギッシュになったように感じた。この状態はその後数週間ずっと続き、午後に甘いものを食べたくなることも減っていった。

1カ月続けてみた結果、私はジンジャーショットの虜になり、今も毎朝飲み続けている。エネルギーレベルは著しく向上したし、集中力も高まり、イライラしにくくなったため、生産性も上がったと感じている。そしてもちろん、免疫力も。この1カ月間、ひどい風邪をひいている同僚の隣に座っていたにもかかわらず、喉がイガイガするようなことはなかった。もちろん、ジンジャーショットを飲んでいても体調を崩すことがあるのは十分わかっているが、特にインフルエンザや風邪が流行る季節には、その効果を身をもって実感した。

自家製ジンジャーショットの作り方

少し前と比べてジンジャーショットは手に入れやすくなったが、市販のものを買う際にはいくつか注意点がある。栄養素が失われていない非加熱のコールドプレス製法で作られたものであるか、砂糖やオレンジやリンゴなどのジュースが加えられていないか、ラベルを確認しよう。

もちろん、新鮮な生姜をミキサーにかけるだけで、簡単に自家製のジンジャーショットを作ることもできる。その場合は、新鮮なレモンを絞り、そこにカイエンペッパーやターメリック、またはシナモンをひと振りすると◎。さらに免疫力を高めるためには、マヌカハニーを少し加えてもいい。

Text: Maria Goldbach Adaptation: Motoko Fujita
From VOGUE.DE and VOGUE.COM