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- JPモルガン・アセット・マネジメントは、株式市場で過小評価されている3つの分野に上昇の余地があると指摘している。
- 同社によると、それらは半導���、鉄道・配送、住宅リフォームなどの分野だという。
- ストラテジストによると、AI銘柄の利益成長が鈍化し始める中、これらの分野はポートフォリオにとって大きなプラスになる可能性があるという。
投資家は依然として生成AIへの熱狂の中にいるが、JPモルガン・アセット・マネジメント(JPMorgan Asset Management)によると、市場には過小評価されているが、「コイ��ばね(coiled spring)」のように利益をもたらす可能性のある分野があるという。
エヌビディア(NVIDIA)、メタ(Meta)、マイクロソフト(Microsoft)などの大手IT企業を含む「マグニフィセント・セブン」の銘柄は、第1四半期にEPS(1株当たり利益)が年率50%の成長を遂げた。
JPモルガンは、S&P500種の残りの銘柄もそれに追いつくと見ており、2024年第4四半期までに他の493銘柄の利益がマグニフィセント・セブンに匹敵するほど拡大すると予想している(下図参照)。
JPモルガンはマグニフィセント・セブンを除くS&P500種の成長率が上昇すると予想している。
JPMorgan Asset Management
「より長期的な視点で見ると、特にインフラへの大規模な財政支出(インフレ削減法やCHIPSおよび科学法など)と、AIをめぐる熱意の高まりが、長期的な力強い成長に向けた協調的な背景となるはずだ」とストラテジストらは述べている。
「市場はこの見通しを完全には織り込んでいないようであり、それが株式市場の上昇幅が狭い(そして縮小している)ことに表れている」
まだ実現していない上値余地を求める投資家は、マグニフィセント・セブン以外で、利益成長の巻き返しが織り込まれておらず、バリュエーションが「落ち込んだ」銘柄を探すのが得策だろう。
JPモルガンは「これらの銘柄は『コイル状のバネ』のように機能する可能性がある」とし、以下の3つの業界を挙げた。
半導体
JPモルガンはAI以外の分野でも半導体には多くのチャンスがあると述べている。
「新型コロナのパンデミック期の『過剰注文』から低迷していた需要が回復し、パーソナルエレクトロニクスや通信、エンタープライズなどの不況分野は、間もなく回復する可能性がある」とJPモルガンは記している。
鉄道と輸送
これらの銘柄は、アメリカ経済の「予想外の回復力」と資材輸送の必要性の高まりを受け、必ず上昇するという。また、業界の自動化によって効率性が向上すると予想されており、これが株価を押し上げる可能性がある。
住宅リフォーム
アメリカ人は住宅リフォームを中断している。高金利であることと、多くの人がパンデミックの間にすでに家をリフォームしたということが原因だ。しかし、この傾向は将来的に逆転する可能性が高いとストラテジストは述べている。
「アメリカの住宅の平均築年数が上昇し、多額の維持費がかかる可能性が高まっている。さらに、移民が労働力不足を解消したことで、古いプロジェクトの残務が解消されつつある」
JPモルガンの提案は、ウォール街がマグニフィセント・セブンの上昇を追い続けるのではなく、分散投資を推奨する方向にシフトしていることを示している。アメリカ大統領選や連邦準備制度理事会(FRB)の利下げを巡る不透明感が高まる中で、この傾向は顕著になっている。エネルギー株や公益株などのディフェンシブ投資の一部は、過去1年で桁外れの利益を上げておりエヌビディアのようなAI銘柄でさえも上回るリターンを上げている。